奄美群島おもろの世界

古き奄美の時代をたどる

『おもろさうし』は琉球王国第二尚王統初期、16〜17世紀に編纂。全22巻、1554首(一部重複あり)からなる古琉球の宗教・民俗を知るための重要な資料で、国の重要文化財にもなっている。奄美群島を含め、薩南諸島から与那国島に至る島々の情報は、文献に記されることが極端に少ない。そのような中で、『おもろさうし』は島の人々の日々の営みを知ることができる貴重な資料である。
航海、島々の賑わい、祈り──。本書は、「おもろ」の中に登場する奄美を読み解いていく。


内容(目次より)

鵯 奄美群島と周辺海域
南下した人々/やしろ/奄美群島の地名/とからあすび/『おもろさうし』の巻一の用例/奄美群島と沖縄島/南下航路―喜界島から那覇港/北上航路―沖縄西海岸から七島灘/奄美群島の神と琉球王国/大みや(奄美大島)

鵺 奄美群島のおもろを中心に
奄美大島/奄美大島の周辺離島/徳之島/沖永良部島/与論島/越州窯青磁

重要文化財『おもろさうし』を読み解く

著者 福 寛美
判型、他 四六判並製 238頁

著者紹介

福 寛美(ふく・ひろみ)

1962年生まれ。84年、学習院大学卒業。90年、学習院大学院博士後期課程単位取得退学。文学博士。著書に『うたの神話学』(2010年、森話社)、『『おもろさうし』と群雄の世紀―三山時代の王たち』(2013年、森話社)、『ユタ神誕生』(2013年、南方新社)、『ぐすく造営のおもろ 立ち上がる琉球世界』(2015年、新典社)、『歌とシャーマン』(2015年、南方新社)などがある。

型番 978-4-86124-372-1

定価 (販売価格)

2,000円(税込2,200円)
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