グローバル地域研究 創刊号

日中にまたがる歴史・文化・文学・政治・教育・経済といった多彩な研究成果を展開

中国の日本研究者を中心に、日中にまたがる歴史・文化・文学・政治・教育・経済といった多彩な研究成果を展開する。例えば「山東鉄道敷設」(歴史)、「中国における『砂の器』」(文学)、「清末の日本教科書の翻訳」(教育)など。

 世界の研究者を中心にした地域と世界を結ぶ人的ネットワークによる多岐にわたる分野の研究によって、家族と地域、さらに国と国を結び、平和な社会を子孫に残したい。(本書「創刊号について」より)


内容(目次より)

第1部 歴史・文化編

 第1章 二宮尊徳における朱子学の日本化・在郷化(張博・他)
 第2章 ドイツの青島占領と山東鉄道敷設(楊蕾)
 第3章 日本における唐玄宗・楊貴妃物語変容(李麗娜)
 第4章 道と中国伝統農学の関係(衛麗・他)
 第5章 民俗学から見た徐福の影響について(張強)
 第6章 『支那文明記・山東紀行』から見る山東地域像(曲暁燕)
 第7章 鹿児島市空襲に関する文献記録についての一考察(江山)
 第8章 中国における済南事件に関する研究の現状と今後の課題(崔穎)

第2部 文学・芸術・翻訳編

 第12章 『武装せる市街』における歴史地図(李光貞)
 第13章 『蛙鳴』における叙事構造論(王西強)
 第14章 「日本文学と延安」についての研究の現状と今後の課題(張煥香)
 第15章 竹内実の魯迅文学研究(陶鳳)
 第18章 中国における『砂の器』の翻訳について(宋)
 第19章 《紅高粱》の日本語訳の特徴について(高欣妍)

第3部 政治・教育編

 第20章 マルクス主義理論が平和理念形成に果たした役割(史家亮)
 第22章 米軍統治下の沖縄における緑化政策の実態(村岡敬明)
 第23章 米軍統治初期における沖縄教職員会の本土復帰意識の醸成(村岡敬明)
 第24章 清末中国における日本教科書の翻訳に関する考察(李芯)

第4部 経済・経営編

 第25章 稲盛経営の生い立ちとその内容(菅井憲郎)
 第26章 日本経済界の対中国認識の影響力に関する研究(管秀蘭)
 第29章 産業構造と都市空間の変化(王麗・他)
 第30章 中国石油・天然ガスパイプラインのデジタルファイル化(潘亜楠)
 第31章 中国新興小売電子商取引プラットフォーム(胡左浩・他)
ほか

中国研究者の視点が新鮮で興味深い。

編者 グローバル地域研究会
判型、他 B5判 247ページ並製

編者紹介

日本側編集長:康上賢淑(鹿児島国際大学大学院経済学研究科教授)
中国側編集長:李 光貞(山東師範大学教授)

型番 978-4-86124-428-5

定価 (販売価格)

2,500円(税込2,750円)
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