霊長類学者・川村俊蔵のフィールドノート ―1950年代屋久島の猟師と後継者たち―

今甦る、1950年代屋久島の
猟師と野生動物の世界

2012年、京大霊長類研究所で、日本の霊長類学のパイオニア川村俊蔵のフィールドノートが発見された。1950年代、屋久島の猟師とサルやシカなどの野生動物、民俗文化、地理情報などを広く網羅したものである。著者は、ノートの全文を翻刻し、詳細な解説を加え、さらに猟師の後継者らにインタビューを実施。9年の歳月を経た待望の刊行である。


■内容(目次より)

第1章 川村俊蔵のフィールドノートの全容
    ―サル・民俗知識・方法論・生態人類学に関する一考察
資料1 川村俊蔵のフィールドノート
    ―屋久島における1952・1953年の調査
第2章 後継者の語る1950年代の屋久島と野生動物
    ―猟師はどのような人々であったか
資料2 後継者たちのインタビュー録


日本発の霊長類学の草創期に、真の野生を求めて屋久島を訪れた川村俊蔵のノートには、当時の猟師たちの生き生きとした自然との交流や、その脅威との対峙の有様が克明に記されていた。

私たちが長年探し求めていた、
幻のフィールドノート
総合地球環境学研究所所長
元京都大学総長 山極壽一

編者 服部志帆
判型、他 四六判、404ページ

著者紹介

服部志帆(はっとり・しほ)

天理大学国際学部准教授。京都大学博士(地域研究)。専門は生態人類学、地域研究。主要著書『森と人の共存への挑戦』松香堂書店 2012年、『森林科学シリーズ12 森林と文化』(共著)共立出版 2019年、訳書『アフリカの森の女たち―文化・進化・発達の人類学』(共訳)春風社 2020年。

小泉都(こいずみ・みやこ)

編集者。京都大学博士(地域研究)。専門は文化人類学、地域研究。主要著書『森林科学シリーズ12 森林と文化』(共著)共立出版 2019年、『東南アジア地域研究入門1 環境』(共著)慶應義塾大学出版会 2017年、『ボルネオの〈里〉の環境学』(共著)昭和堂 2013年。

型番 978-4-86124-459-9

定価 (販売価格)

3,800円(税込4,180円)
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