悪石島民俗誌2 ─くらしの情景・民俗医療─

『悪石島民俗誌─村落祭祀の世界観─』
の続編、待望の刊行

本書は、住民の手記を取り入れながら、村落祭祀とともにあった、くらしの情景に焦点を向ける。民俗医療は、悪石島のみならず鹿児島県内で収録した情報を入れて論じる。著者は民俗医療の現象は、現代医療と民間医療が補完関係にある医療システム、一つの文化システムであると見る。

◎医療人類学の池田光穂氏、推薦

■内容(目次より)

第一部 くらしの記憶
 第一章 生活の情景
 第二章 漁
 第三章 季節の楽しみ
 第四章 耕作作物と食
 第五章 小中学校と上原伊世吉先生
 第六章 米軍政下の七島灘海域で起きた事件

第二部 歴史の垣間見
 第七章 七島正月(親霊祭り)先祖船航行の語りと七島衆船団編成
 第八章 護摩札資料等にみる七島(トカラ列島)の修験道文化

第三部 民俗医療
 第九章 七島で発生した伝染病と流入・蔓延防止手段
 第十章 伝統的に行われていた治療対処行動
 第十一章 現代(近代)医療の受容過程
 第十二章 鹿児島県内他地域における伝統的治療対処行動

「奇習ボゼ」で知られる悪石島の人々

著者 渡山恵子
判型、他 A5判上製、222頁+カラー口絵8頁

著者紹介

渡山恵子(わたりやま・けいこ)

1953年、鹿児島県悪石島生まれ。
鹿児島県立病院在職中に慶応義塾大学文学部卒業(通信教育課程)、放送大学大学院修士課程修了。
著書:『悪石島民俗誌─村落祭祀の世界観』(南方新社2021年)
論文:「無医離島のヘルスケアシステム―鹿児島県三島村の事例―」(熊本文化人類学第4号2005年)、「白川のショケツクイドン」(鹿児島民具第22号2010年)、他。
所属学会:日本民俗学会、鹿児島民俗学会、鹿児島民具学会。

型番 978-4-86124-492-6

定価 (販売価格)

2,800円(税込3,080円)
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