軍政下奄美の密航・密貿易

奄美民衆の、原点を知る。

戦後の混乱期から日本復帰までの8年間余り、奄美民衆はアメリカ軍制下におかれ、孤立した状況を余儀なくされてきた。それでも軍政府の監視をくぐり、人々は波濤を越えて日本本土を目指した。命を賭して彼らが求めたものは何か。多くの体験者、遺族の証言から、当時の情景が鮮やかに甦る。

■内容(目次より)

第1章 密航船「宝栄丸」中之島沿岸遭難事件
第2章 金十丸と教科書密航事件
第3章 「日本復帰」密航陳情団
第4章 密航体験記、波濤を越えて
第5章 密貿易時代
 座談会「密貿易は奄美経済の担い手だった」
第6章 密貿易体験記・十二人の証言
資料 年表でみる米軍政下時代の占領政策

多くの体験者、遺族の証言から
当時の情景が鮮やかに甦る。

著者 佐竹京子
判型、他 四六判、276頁

著者紹介

佐竹京子(さたけ・きょうこ)

1941年宮城県白石市生まれ。宮城県立白石女子高校卒。79年から奄美に移り住む。91年奄美女性誌サークルを結成、93年に会誌「さねんばな」を創刊、編集責任者へ。奄美の女性たちが歩んできた歴史や米軍政府時代の密航、密貿易などをテーマに、聞き取りによる奄美戦後史の検証に力を注ぐ。名瀬市内でブティックさねんばなを経営。

型番 978-4-931376-82-3

定価 (販売価格)

2,000円(税込2,200円)
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