砦の上に 南方新社本づくり30年

崩れゆく田舎と
崩れゆく日本の
折り折りの記。

東京は人間の住むところではない、と故郷鹿児島にUターン。1994年、36歳で南方新社を設立し、以降、隼人の地の文化と自然に抱かれて本づくりを重ねてきた。
だが、この地も、日本の崩れゆく流れの中で、先人が守ってきた田畑は荒れ続け、危険極まりない原発が居座り、いま軍事基地建設の真っただ中にある。
ここに折々に記してきた言葉を一冊にまとめる。本づくりの記録であり、同時に日本と田舎の定点観測の書である。


■内容(目次より)

第1章 南の田舎で本づくり
 2002〜2005 はじめに/新幹線が来た/大型書店の憂鬱/後継者難/脅迫電話が来た ほか全61編
第2章 南方新社の舞台裏
 2005〜2023 交通事故から復帰しました/蔓ものは根が弱い/クワガタ採り/引っ越すぞ/怒涛の引っ越し/鳥取行き/壊れる田舎/年末回顧/違反者講習/割れなかったクス玉 ほか全218編
資料編
 1 川内原発1、2号機の20年延長に抗して県民投票を提起
 2 川内原発20年延長を考える ―原発がダメな理由―
 3 鹿児島県知事選挙の私的総括 ―地域が変われば、国も変わる― ほか全7編


\\南方新社設立30周年記念出版//

本づくりの記録であり、
同時に日本と田舎の定点観測の書である。

著者 向原祥隆
判型、他 A5判 334ページ

著者紹介

向原祥隆(むこはら・よしたか)

1957年、鹿児島県日吉町生まれ。1980年京都大学農学部卒業。東京に本社を置く広告出版会社を経て、1992年Uターン。1994年に図書出版(株)南方新社を鹿児島市に設立、代表取締役に就任。650点を出版、現在に至る。2012年、鹿児島県知事選に立候補、20万518票の支持を得て落選。著書に『地域と出版』(南方新社、2004)、『海辺を食べる図鑑』(同、2015)、『新・海辺を食べる図鑑』(同、2021)がある。

型番 978-4-86124-512-1

定価 (販売価格)

2,000円(税込2,200円)
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