南方ブックレット2 九電と原発 ―1温排水と海の環境破壊―

海が、いま危ない

磯遊び、海水浴、サーフィン、シュノーケリング、釣りにドライブ、そして何より、美味しい魚を恵んでくれる海。その海が、いま危ない。
原発から日常的に海に流されている温排水による環境破壊は、あまり知られてはいない。薩摩川内市の海岸には、ウミガメ、クジラ、あるいはサメなどが大量に死亡漂着している。原発が稼動してからの周辺漁協の漁獲は激減し、惨憺(さんたん)たる有様である。その影響範囲は、原発周辺に止まらず、はるかに広い範囲に及ぶことが想定されている。

内容(目次より)

第一章 ウミガメの死亡漂着
 一、二〇〇九年 ウミガメの死亡漂着
 二、二〇〇九年 クジラ、イルカの死亡漂着
 三、二〇〇九年 サメ、エイの死亡漂着

第二章 海の生物の子どもを殺し、海を温暖化する原発
 一、川内川河口の自然環境
 二、海に熱を捨てる原子力発電所
 三、原発に吸い込まれる水中の生きものたち
 四、局所的「温暖化」による熱帯性外来生物の定着

第三章 川内原発の温排水による海洋環境破壊
 一、日本最悪の立地、川内原発
 二、海の放射能汚染
 三、海水温の上昇による生態系の異変
 四、安全協定を逸脱する平均八度の温排水高温化
 五、環境調査で、温排水の再循環を自ら立証

海の異変が数多く報告されている。

著者 中野行男、佐藤正典、橋爪健郎
判型、他 A5判 94ページ

著者紹介

中野行男(なかの ゆきお)/海岸清掃ボランティア

佐藤正典(さとう まさのり)/鹿児島大学理学部教員

橋爪健郎(はしづめ たけお)/元鹿児島大学理学部教員

型番 978-4-86124-175-8

定価 (販売価格)

1,000円(税込1,100円)
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