新薩摩学2 ―風土と人間―

剛胆な薩摩の風土は、
どう人間を作っていったのか

薩摩川内平佐に出自をもつ有島三兄弟の二男有島生馬は、白樺派の作家、画家として名をなした。薩摩土着の作家中村きい子の代表作『女と刀』では、「反近代の志向」を「厳然と保持」し続けた女性像が描かれている。
薩摩という風土が、どう人間を作り、表現を生んでいったのか。薩摩を起点に、日本各地、フランス、イギリス、オーストリア等ヨーロッパ諸国へと、視点は広がっていく。


内容

第一章 有島生馬の原風景 (犬塚孝明)
第二章 近代日本の暗部と人間第一主義 (古閑 章)
第三章 開田儀礼の記憶 (小島摩文)
第四章 文学の視座としての境界 (荒井聰子)
第五章 文学に見るオーストリア・ケルンテン州 (仙波玲子)

編者 鹿児島純心女子大学国際文化研究センター
判型、他 四六判 219ページ
型番 4-931376-91-6

定価 (販売価格)

1,800円(税込1,980円)
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