絵本月の中の一本足の娘

奄美・沖永良部島の民話

鹿児島県奄美群島の南西部に位置する沖永良部島。
本書は、この島に古くから伝わるいくつかの昔話をもとに、新たに創作したものです。
この物語のモチーフとなっている「娘らが鬼の母に追われて月へ逃げ、その際一人が片足を取られ、月中に片足で立つ」というシナリオは、インドや中国の少数民族など、海外で見られますが、日本では沖永良部島以外にはほとんど例がなく、神話・伝承学の側面から見ても興味深い物語です(山本節・静岡大学名誉教授の解説も収録)。
また、物語を沖永良部島方言でも収録しています。是非、南の島のオバァの語り口を感じてください。

沖永良部方言も収録

あらすじ

むかしむかしあるところに、お母さんと2人の娘が暮らしていました。ある日、お母さんは、娘たちを残して畑に出かけました。すると、突然雨が降ってきたので、ほら穴に飛び込んだのですが、そこには鬼がいてお母さんは食べられてしまいました。鬼はお母さんに化けて、娘たちの待つ家に行きました。
利口な妹は、お母さんの様子がおかしいことに気づきます。「どうにかしてお姉さんと逃げなくては!!」
2人は鬼から逃げることができるでしょうか──。

著者 鏡山悦子
監修 川口由一
判型、他 B5判 222ページ

著者紹介

絵と文/昔話で絵本づくりの会

地域に伝わる昔話を題材に、知名町(沖永良部島)在住の14組の親子が絵本づくりに取り組んだ。 昔話にまつわる場所や、歴史民俗資料館などを実際に訪ね、それぞれの子どもたちの心に浮かんだものを、いきいきとちぎり絵で表現した。

監修・神川こづえ

 

再話・天野準子

型番 978-4-86124-208-3

定価 (販売価格)

1,500円(税込1,650円)
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