南日本の民俗文化誌８南日本の民俗芸能誌　北薩西部編

ビナマキ、アケスメロ、疱瘡踊り──。
独特な民俗芸能の世界。

南九州を流れる第一級河川、川内川。古来、川の流域には人が集まり、集落をつくり、互いに交流しあうことで、共通の伝統文化を伝えてきた。特異な渦巻き隊形ビナマキ、アケスメロ、鷹踊り、疱瘡踊りなど、川内川流域に珍しい芸能が多く残る由縁である。
本書では、民俗芸能の宝庫である、さつま町宮之城地区を中心に、川内川中・下流域に伝わる独特の芸能について、その隊形・服装・歌詞・囃子・楽器の音色などを詳述。いまは目にすることができなくなった数多の芸能が甦る。

川内川流域、民俗芸能悉皆調査を網羅

内容（目次より）

〈第一部　概要〉
第一章　川内川中・下流域の民俗芸能
第二章　薩摩川内市甑列島の民俗芸能
　第三章　周辺の民俗芸能から（永吉川流域山麓地帯の芸能）
　　〈第二部　地域別芸能〉
第一章　さつま町薩摩地区（旧薩摩町）の民俗芸能
第二章　さつま町鶴田地区（旧鶴田町）の民俗芸能
　　第三章　さつま町宮之城地区（旧宮之城町）の民俗芸能
第四章　薩摩川内市祁答院町の民俗芸能
第五章　薩摩川内市東北部（城上町・高城町）の太鼓踊り
　