南日本の民俗文化誌10奄美諸島の民俗文化誌

日本、琉球の源流を照射する、奄美の基層文化

琉球文化圏にありながらも独自の文化を持ち、縄文時代からヤマトとも交流があった奄美。
本書は、祭りや芸能、信仰や呪術、装身・化粧文化、繊細な竹細工、今は行われていないウミガメ捕りなど、その独自の基層文化を取り上げ詳細に解説。著者が50年にわたって奄美8島全集落を調査した成果であり、800枚を超える写真群も収録する。

奄美8島全集落調査、800枚を超える写真群

内容(目次より)

第一部 奄美の祭りと芸能
 第一章 奄美八月踊りの源流と起源、成立考
 第二章 徳之島井之川のハマウリと夏目踊り
  第三章 与論島のシニグ祭り
          第二部 奄美の信仰と呪術
 第一章 奄美のウナリガミと東アジアの航海守護神
 第二章 奄美のアシャゲと沖縄の神アサギ
  第三章 高倉の文様と装飾古墳など
  第四章 奄美の人形とヤマトの人形
        第三部 化粧対談、奄美の親族語、思い出の人
 第一章 外間守善先生と化粧文化対談
 第二章 奄美の親族語マモロ・ヒキ・ハロヂと南九州の親族語
 第三章 岩倉市郎と阿伝、他
 第四章 思い出の人、松山光秀さん
        第四部 奄美諸島の民具
 第一章 笠、掘り棒、石敢當、他
 第二章 竹細工と竹製品
 第三章 沖永良部島の民具
 第四章 奄美・沖縄の鍬を訪ねて
        第五部 南島の生活と生業
 第一章 請島・与路島を訪ねて
  第二章 奄美・トカラのサワラ漁法と漁具
 第三章 奄美・薩南諸島のウミガメ捕り 

著者 下野敏見
判型、他 A5判 上製本 442ページ

著者紹介

下野敏見(しもの としみ)

1929年、鹿児島県南九州市知覧町生まれ。1954年、鹿児島大学卒業。鹿児島大学教授、鹿児島純心女子大学教授を勤む。文学博士(筑波大学)。日本民俗学会会員、日本民具学会会員、日本口承文芸学会会員、日本芸能学会会員。
第1回柳田国男賞受賞。第52回南日本文化賞受賞。

型番 978-4-86124-273-1

定価 (販売価格)

3,500円(税込3,850円)
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