評伝 赤崎 勇 その源流 議を言うな 嘘をつくな 弱いものをいじめるな

60年がかりのノーベル賞

人の行く裏に道あり花の山─そう呼ぶのにふさわしい道のりを歩いてきた赤崎勇氏のノーベル賞受賞であった。氏の伝記映像制作を通じて残されたぼう大な関連資料、取材記録ノートにもとづく初めての評伝の誕生。そこには、科学者にとっての戦争体験や戦後の時代が深く刻まれていた。

赤崎氏、初の評伝誕生

内容(目次より)

第一章 戦時の世と少年・赤崎
  ・その生い立ちと大龍小学校時代
  ・県立第二鹿児島中学校へ進む
   ・赤崎の空襲体験
第二章 飢えと青春
  ・第七高等学校時代の青春
  ・京都大学時代の青春
第三章 神戸工業と“冷たい光”との出会い
第四章 やってきたエレクトロ二クスの時代
  ・名古屋大学時代の半導体研究
  ・松下電器東京研究所時代の“青”への挑戦
第五章 青く光る半導体一路。困難な道のり開かれた未来
  ・17年ぶりに名古屋大学へ
   ・壁を破った低温バッファ層と、赤崎らのその後
第六章  赤崎勇と中村修二と天野浩
第七章  特許をめぐる裁判
終 章  60年がかりのノーベル賞
付録1 日本人ノーベル賞受賞者 その内容と横顔
付録2 図説 青色LED

著者 枚田 繁
判型、他 新書判 230ページ

著者紹介

枚田 繁(ひらた しげる)

1948年兵庫県朝来郡山東町迫間(現・朝来市迫間)生まれ、旭丘高校(愛知)を経て1974年京都大学教育学部卒。出版・広告業、映像制作業、建築業に従事。赤崎勇氏とは氏の伝記番組の制作で出会う。科学技術映像祭での受賞歴(文部科学大臣賞など)もある。

型番 978-4-86124-310-3

定価 (販売価格)

980円(税込1,078円)
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