熊野の廃校

廃校と地域が辿った変遷史

著者が実際に足を運び調査した廃校は1626。村から人が消え,学び舎は廃校になった。だが,どんな辺境でも,地域が活き活きと存続した事実は永久に刻印される。
本書は,地域に残る木造校舎など135校を写真で示し,現在の廃校に至るまで風土とともに在った学校の姿を浮き彫りにする。また,学制の草創期における制度とそれを受け入れた地域や民衆の姿をまとめた。

どんな辺境でも,地域が生き生きと存続した事実は永久に刻印される。

内容(目次より)

和歌山県の廃校調査マップ
第1部 廃校探しはトレジャーハンティング―東牟婁編
第2部 海山里に生きる―風土の中のまなびや
第3部 それは寺から始まった―学校の設立,民の混乱
第4部 廃校探しはトレジャーハンティング―西牟婁編
あとがき Viva 廃校

■本文の訂正について

p34 添野川分校の住所は、古座川町添野川
p39 西川分校の校舎は、現存
p77 13.14行目の記述、西川分校の校舎は現存
p103 地図の説明文「権平」は「椎平」
※2021年6月25日、丸笹氏よりのご指摘です。

著者 中島敦司、湯崎真梨子
判型、他 A5判 250ページ

著者紹介

中島敦司(なかしま あつし)

和歌山大学システム工学部教授。博士(学術)。三重大学生物資源研究科博士後期過程終了。専門は森林生態学,緑化工学。関心領域は砂漠緑化,地球温暖化,自然エネルギーから民族(妖怪伝承)までと幅広い。熊野方面には年間30日〜50日は訪問し研究する。共著書『砂漠史』(国立科学博物館叢書,2014),『アラブのなりわい生態系』(臨川書店,2013),など。

湯崎真梨子(ゆざき まりこ)

和歌山大学産学連携・研究支援センター教授。博士(学術)。大阪府立大学人間文化学研究科博士後期課程修了。専門は農村社会学,地域再生学。関心領域は内発的発展,食料経済,地域資源,低炭素化社会ほか。熊野方面には年間30日〜50日は訪問し研究する。著書『地産地消大学』(南方新社,2014),共著書『都市と農村―交流から協働へ』(日本経済評論社,2011),『紀の国わたし物語―うみやまさとまちに生きる』(テクライツ,1998)など。

型番 978-4-86124-317-2

定価 (販売価格)

4,000円(税込4,400円)
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