歌とシャーマン

歌と神霊の奥深い世界

藤圭子の怨歌、伊豆大島のミコケある女性の御詠歌、盲目の女旅芸人瞽女の歌と信仰、奄美のユタの霊能と巫歌、南西諸島に伝わる葬送歌や哀惜歌、宮古島の古謡――。文字のなかった時代、人々は歌に想いを託した。今も歌声は、人の心の奥底を強く揺さぶる。

内容

はじめに
藤圭子
歌の力
瞽女
瞽女の歌の力
瞽女のシャーマン性
継承されるもの
歌と神霊の世界
生と死
歌声
おわりに
あとがき
注釈

歌には、生死や人と神の境界を超える力がある。

著者 福 寛美
判型、他 四六判並製 128ページ

著者紹介

福 寛美(ふくひろみ)

1962年東京生まれ。現職、法政大学兼任講師。法政大学沖縄文化研究所兼任所員。琉球文学・神話学・民俗学。1984年学習院大学文学部国文学科卒業。1987年学習院大学院人文科学研究科博士前期課程卒業。1990年学習院大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。文学博士。主な著書に、『ぐすく造営のおもろ』(新典社、2015年)、『ユタ神誕生』(南方新社、2013年)、『おもろさうし』と群雄の世紀』(森話社、2013年)、『夜の海・永劫の海』(新典社、2011 年)、『うたの神話学』(森話社、2010年)、『琉球の恋歌恩納なべとよしや思鶴』(新典社、2010年)、『喜界島・鬼の海域 キカイガシマ考』(新典社、2008年)ほか。

型番 978-4-86124-321-9

定価 (販売価格)

1,500円(税込1,650円)
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