植物観察図鑑 ─植物の多様性戦略をめぐって─

花の神秘 身近な植物から深山の希少種まで

雄しべ・雌しべの出現時期や活性期がずれる雌雄異熟の現象を追究した異色の観察図鑑。自家受粉を避け、多様な遺伝子を取り込むべく展開される雄しべと雌しべのしたたかなドラマ。雄性期・雌性期の実相を明らかにし、花の新しい常識を今拓く。

本書の掲載種(順不同)

アキカラマツ、マンセンカラマツ、イチリンソウ、ニリンソウ、キキョウソウ、カノコユリ、ヒメユリ、ミゾカクシ、ツルギキョウ、ウメバチソウ、シラヒゲソウ、コミカンソウ、ヤツデ、イボタクサギ、リンドウ、サツマイナモリ、ホタルブクロ、クスノキ、クサギ
など73科、241種掲載


『これは花の中の雄しべと雌しべの、美しく、巧妙な、苦闘の物語だ。花はこれほどまでに、動くものだった! 著者自身の驚きが、花たちへの畏敬の念となってあふれる写真の数々、虫眼鏡で花を覗いてみたくなる。』
元鹿児島県立博物館館長、前鹿児島昆虫同好会会長 福田晴夫


著者 大工園 認
判型、他 A5判 オールカラー 274ページ

著者紹介

大工園 認(だいくぞの みとむ)

1944年、鹿児島県枕崎市に生まれる。1967年、鹿児島大学卒業後、中学校教諭として赴任。途中、県立博物館や教育事務所等の勤務を挟み、科学館建設や黎明館建設準備等にも携わる。南種子中学校長や緑丘中学校長等を経て、2005年、谷山中学校長を最後に定年退職、以来鹿児島情報高校に勤務。2014年、南日本新聞に「かごしま路傍300」を連載。2015年、同じく「続・かごしま路傍300」を連載。現在、鹿児島情報高校教諭、鹿児島植物同好会会員。
著書に、『霧島の花ごよみ』(1994 南日本新聞社)、『野の花めぐり』全4巻(2003 南方新社)がある。

型番 978-4-86124-325-7

定価 (販売価格)

3,500円(税込3,850円)
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